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経営支援・改革

【しずおかビジネス支援パートナーズ】企業経営者をサポート 活動範囲広がる

2019/03/05 [03月05日号掲載]

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 NPO法人しずおかビジネス支援パートナーズ(杉山重人理事長、事務局・静岡市葵区相生町 杉山会計事務所内、以下しずBiz)が2018年1月の設立から1年余りを経過した。中小企業診断士を中心とするさまざまな有資格者が組織化した法人で、企業経営者や起業家のサポートを行っている。これまでに5件の案件を手掛けるなど、徐々にその活動範囲を広げている。

 しずBizのメンバーは、それぞれ本業を持っているため、活動は週末が中心。中小企業診断士のほか、税理士、デザイナー、行政書士、薬剤師など19人の資格者が名を連ねる。杉山理事長は「さまざまな分野の専門家が在籍しているため、幅広い業務に対応できること、活動時間が限られているため料金を低く設定していることが特徴」と話す。

 しずBizの発足のきっかけをつくった勝又徹副理事長は「中小企業診断士の資格を持っていても、本業は別にあり独立している人は少ない。資格が生かし切れておらず、腕を錆つかせてしまう。このような背景からパラレルキャリアという道を思いついた」。この考えに賛同した人が集まり、現在のNPO法人を立ち上げた。

 設立後、食品製造会社や印刷会社などで事業の見直し、新事業の立ち上げ、後継者への事業承継などに関わってきた。案件により適任の資格者が担当し、現状把握をした上で課題抽出、改善案の提示と進めている。

 これまでは杉山理事長の顧客や各メンバーの本業に関連する業務依頼が大半だったが、ここにきて地元の市民団体が立ち上げる事業の支援も依頼が来るようになった。杉山理事長は「これからも人とのつながりを大事にし、一つでも多くの案件に携わり、事業を経営する皆さまのお役に立ちたい」と話す。